大阪市営地下鉄の開業
 第一次世界大戦以後,大阪市は世界有数の商工業都市となるという飛躍的な発展を遂げましたが,交通機関は路面電車とバスが中心で不十分な状況が続いていました.
 そこで,1925年に4路線54.5kmからなる路線網を策定し,このうち日本初の公営地下鉄として1933年05月20日,第1号線(御堂筋線)梅田〜心斎橋の4駅3.1kmが開業しました.

劇的な成長を遂げる地下鉄網
 第二次世界大戦により工事は一時中断してしまいましたが,その後は積極的に地下鉄整備が進められました.
 1950年代以降,社会経済活動の活発化に伴い輸送需要が増加した状況下で建設が積極的に推進されたことにより,1970年には都市を格子状に結ぶ6路線64.2kmの地下鉄網が完成しました.
 その後も都市周辺や大阪府内への延伸が進められ,1987年には99.1kmの地下鉄網となりました.

リニアモータの採用など
 1990年には日本初のリニアモータ地下鉄である第7号線(長堀鶴見緑地線)が京橋〜鶴見緑地の5駅5.2kmで開業し,1996年に都心まで延伸したことで,地下鉄網が7路線115.7kmに拡大しました.
 1997年12月18日には大阪港トランスポートシステムの路線がコスモスクエア〜大阪港の2駅2.4kmで開業し,2005年07月01日から第4号線(中央線)に加えて一元的に運営を行っています.
 さらに,2006年12月24日にはリニアモータ地下鉄である第8号線(今里筋線)が井高野〜今里の11駅11.8kmで開業し,大阪市営地下鉄は8路線123駅129.9kmの路線網となりました.
 2012年には,一日当たり約221万人の乗客を輸送し,市内交通の根幹として重要な役割を果たすようになりました.

路線とその整備
  2018年03月31日 (土曜日) 現在,大阪市の他に吹田市,堺市,守口市,八尾市,東大阪市,そして門真市を路線が通っています.
 公営地下鉄としては日本最大の規模を持ち,民営・第三セクターを含めても東京メトロに次ぐ規模を誇っています.


大阪メトロ路線図

 正式な名称は「大阪市高速電気軌道」で,地下鉄は都市計画道路と一体的に整備するという方針上,全線が軌道法による軌道線区として建設されました.
 但し,大阪港トランスポートシステムから移管された区間は鉄道事業法による鉄道線区となっています.各路線については,「高速電気軌道第○号線」という例規上の呼称があります.

路線一覧
路線番号
Line Number
路線名(記号)
Line Name(Symbol)
カラー
Color
               
起点駅
Starting Station
江 坂(M11)
Esaka(M11)
大 日(T11)
Dainichi(T11)
西梅田(Y11)
Nishi-Umeda(Y11)
コスモスクエア(C10)
Cosmosquare(C10)
野田阪神(S11)
Nodahanshin(S11)
天神橋筋六丁目(K11)
Tenjimbashisuji 6-chome(K11)
大 正(N11)
Taisho(N11)
井高野(I11)
Itakano(I11)
終点駅
Terminal Station
中百舌鳥(M30)
Nakamozu(M30)
八尾南(T36)
Yaominami(T36)
住之江公園(Y21)
Suminoekoen(Y21)
長 田(C23)
Nagata(C23)
南 巽(S24)
Minami-Tatsumi(S24)
天下茶屋(K20)
Tengachaya(K20)
門真南(N27)
Kadomaminami(N27)
今 里(I21)
Imazato(I21)
相互直通区間
Through Trains
なし
None
なし
None
なし
None
なし
None
なし
None
距離[km]
Distance
24.5
28.3
11.8
17.9
13.1
8.1
15.0
11.9
駅数[駅]
Stations
20
26
11
14
14
10
17
11
在籍車両形式
Using Car Types

20系
Series 20

新20系
Series New 20

在籍車両数[両]
Number of Using Cars
410
240
132
120
68
136
100
68
軌間[mm]
Gauge
1435
最高速度[km/h]
Top Speed
70
集電方式
Charging System
第三軌条
Third Rail
架空線式
Overhead Wire
閉塞方式・信号保安装置
Block System and Signaling Equipment
自動閉塞式
WS-ATC CTC
Automatic Block System
車内信号閉塞式
CS-ATC CTC ATO
Cab Signal Block System
自動閉塞式
WS-ATC CTC
Automatic Block System
車内信号閉塞式
CS-ATC CTC ATO
Cab Signal Block System
車内信号閉塞式
CS-ATC CTC TASC
Cab Signal Block System
最急勾配[‰]
Maximum Gradient
34
33
35
40
33
33
50
50
最小曲線半径[m]
Minimum Curving Radius
119.8
121.4
120.7
158.1
119.8
150.0
102.0
83.0

 2004年12月に改正された火災対策基準に適合させるため,乗降階段への防火シャッター,防火区画などの設備が進められました.

画像準備中・・・しばらくお待ち下さい.
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階段区画シャッター
エレベーター

 また,エレベータによるワンルート確保も行われ,2011年に全駅で整備が完了しました.

バリアフリー施設等の設備状況

種類
Kind
項目
Item
設置駅数[駅]
Equipped Stations
設置率[%]
Equipped Rate
昇降施設
Hoisting facilities
エスカレーター
Escalators
123
100
エレベーター
Elevators
123
100
身体障害者用設備
Facilities for handicapped people
斜 路
Slopes
123
100
車椅子用通路
Aisles for wheelchairs
123
100
点字券売機
Braille ticket machine
123
100
誘導ブロック
Guiding blocks
123
100
チャイム・誘導鈴
Chime / Guiding bell
114
92.7
転落防止柵
Platform screens
27
22
身体障害者用トイレ
Toilets for handicapped people
123
100
点字運賃表
Braille tables of railroad fares
123
100
点字案内板
Braille guiding board
48
39
車椅子常備
Standing wheelchairs
123
100

参考文献および参考ページ

 一般社団法人 日本地下鉄協会